2020年06月06日

なぜ、日本では総理大臣を選べないのか?

なぜ、日本では、国民が直接総理大臣を選べないのか?

固い言い方をすれば、日本では議院内閣制を採用しており、国会が内閣総理大臣を選ぶという制度になっているから、ということになります。
議院内閣制とは、簡単に言えば、国会と内閣の結びつきが強い制度です。
国会、内閣、裁判所の三権分立においては、それぞれが独立の権力を有しています。
しかし、議院内閣制では、内閣総理大臣は、国会が、国会議員の中から
選ばれますし、国会が内閣を不信任とすれば、内閣は国会を解散するか、辞職しなければなりません。これが、内閣が国会の信任に基づいて成立し、国会に対して連帯して責任を負うということの意味です(国会と、衆議院で意味が厳密は異なりますが)。

直接、内閣総理大臣のような行政のリーダーを選ぶ制度が、首長制です。例えば、地方公共団体では、この首長制がとられています。

内閣総理大臣も直接国民が選ぶ制度を首相公選制というようです。
メリットしては、直接国民の信頼を得られた人が総理大臣となること、その裏付けを持って強いリーダーシップを発揮できる、といったことが挙げられます。
それに対するデメリットや疑問として言われることが、果たして、直接国民が選んだからと言って適切な人と言えるのか、人気投票とならないのか、独裁的な政権となる危険がある、国会と対立すれば行政が停滞する、天皇制と矛盾する、などといったことが挙げられるようです。
国民が選んだ人が適切かどうかという批判については、むしろ国会が選んだ人が適切なのか、という逆批判があると思いますし、独裁的な政権となる危険というのも国会が選ぶ場合にもあるのではないかと思います。
国会と対立すれば行政が停滞するというのは、地方公共団体で散見されますので、こちらは結構実際上の問題がありそうです。
天皇制との関係性もあります。

いろいろ難しいですね。顔6

Posted by mc1575 at22:51

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この記事へのコメント
直接国民が首相を選ぶとなると人気投票になる可能性がある…なるほど。
それぞれ、メリットデメリットがあるんですね😃
Posted by ととと at 2020年06月06日 22:55
 

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